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Japanische Klassiker mit Furigana

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だいにのせっぷん

第二の接吻

菊池 寛

Lesen Sie 第二の接吻 (だいにのせっぷん) von 菊池 寛 (きくちかん) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 121.960 Zeichen · 247 Bildschirme

Aozora Bunko

」

と、答えて階段を上って行った。

「今井さんがお見えになったのよ。あなたの好きな方も、ご一緒よ。」

京子は、倭文子を階段の中途で迎え、笑いながらいった。「好きな方」が何人を指すのか、倭文子には、ちっとも見当が立たないので、

「ええ。」

と、あいまいに答えると、

「まあ、ついていらっしゃい!」

と京子は先に立った。

倭文子は、京子の陰に身をかくしながら部屋に入った。

「倭文子さん。しばらく、どうも、とんだお邪魔をします。」

今井が立ち上ってあいさつした。

「いいえ。どういたしまして。」というほか、倭文子は、言葉が口から出なかった。

「倭文子さん。この方お忘れでないでしょう。」

京子は、今立ち上った宮田を指さした。

倭文子は、一二度宮田と会ったことがある。だが、縁談が始まってからは、これが初めてである。ことに二三十分前、京子からその人の話を、きかされていただけに、倭文子は、はげしいショックを受け、身体中が不快な悪感のためにふるえた。

「しばらく。宮田です。お見忘れになりましたか。」

つやつやとしたオールバックに、縁なしの眼鏡をかけた宮田は、ニヤニヤ笑っていた。

「お見忘れになんか、ならないわ。