Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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だいにのせっぷん

第二の接吻

菊池 寛

Lesen Sie 第二の接吻 (だいにのせっぷん) von 菊池 寛 (きくちかん) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 121.960 Zeichen · 247 Bildschirme

Aozora Bunko

先刻のようないやな思いをするくらいなら、死んだ方が、よっぽどましですわ。宮田さんが、死んでいるときのことを考えると、恐ろしいわ。」

「あなたの覚悟さえ、しっかりしていれば、何も恐ろしいことはありませんよ。あなたさえ、事情をよく話して下されば、僕だって罪になることはありませんよ。どんな困難が、ふりかかって来ても、あなたさえ堪えて下されば、二人はすぐ一緒にいられるようになりますよ。」

「でも、その間は、わたし、あなたとお別れしていなければならないのでしょう。」

「三月か四月か長くて半歳の辛抱ですよ。」

「でも、いやですわ。わたし、もう絶対にいやですわ。もう京子さんとは、一日だって一緒にいるのはいやですわ。わたし、もうすぐ死にたいの。でなければ、どこかへ逃げたいわ。」

「だって、逃げたりなんかすればすぐ僕達に嫌疑がかかるじゃありませんか。」

「じゃ死んでしまいたいわ。」

「困りましたなあ。そんな気の弱いことで、何も僕が宮田君を殺したのじゃなし。」

「でも、わたし恐いわ。そんな疑いが、あなたにかかって、わたしが証人になるなんて、考えてもいやですわ。ああ死んでしまいたい。