Japanische Klassiker mit Furigana
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だいにのせっぷん
第二の接吻
菊池 寛
Lesen Sie 第二の接吻 (だいにのせっぷん) von 菊池 寛 (きくちかん) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 121.960 Zeichen · 247 Bildschirme
「生きるにしても、死ぬるにしても、あなた一人ということはありませんよ。死ななければいけないのだったら僕も一緒に死にますよ。」
「いやですわ。あなたに死んでいただいたら、もったいないわ。」
「じゃあ、一緒に強く生きて下さい!」
「でも、離れているのは、いや。あなたと離れて、いろいろいやな目にあうのはいやですわ。」
「そう。じゃ宮田君が生きていたら、問題ないじゃありませんか。」
「そうでしょうかしら。」
「あなたも川辺さんを出るし、僕も出て同棲すればいいのですからね。」
「でも、伯父さまはそんなこと許して下さるでしょうか。」
「だから、覚悟をなさいというのです。伯父さんに背く……」
「宮田さんが死んでいたら。」
「それは、そのときの事ですよ。」
「じゃ、宮田さんが、生きても死んでいても、あたしの傍をお離れにならない?」
「むろんですとも。」
「そう! 誓って下さる?」
「誓いますとも。」
「うれしいわ。」
「その代り、あなたは、僕の愛人、妻……」
「何にでもなりますわ。」
「ほんとう?」
「うそなんかいいませんわ。」
「僕にすべてをゆるして下さる?」
「ええ。」
倭文子は、心の底から、村川の強い腕の中でうなずいた。