Japanische Klassiker mit Furigana
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だいにのせっぷん
第二の接吻
菊池 寛
Lesen Sie 第二の接吻 (だいにのせっぷん) von 菊池 寛 (きくちかん) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 121.960 Zeichen · 247 Bildschirme
ほんとういいましょうか。」
そういって京子は村川を見上げた。夜の花のように、彼女の笑顔は闇の中にほのぼのと白かった。村川にはそれが女怪の顔のように恐ろしかった。
「ね。ね。村川さん、ほんとういいましょうか、ね、ね。」
村川は返事が出来なかった。そのほんとうを聞くのはおそろしかった。
「わたし、今だから白状するわ。わたし、ほんとうはあなたを愛していたのよ。それはずうっと先からよ。一高時代に、あなたが時々わたしの家へ遊びに来たでしょう。あの頃から、わたしあなたが好きだったの。」
初めて、お互の思いを打ち明けた後に、恋人同士は、自分達のお互の恋の芽生を話し合うものだが、京子も村川に対する恋心の成長を話そうというのである。村川は死刑囚が裁判長の判決理由書を、読み聴かされているような気がした。
「だからわたし、去年からずうっと、お嫁の話断っていたのよ。それであなたが卒業して上京するのを待っていたの、でもわたし変な性分よ。自分からいい出すの、どうしても嫌い、自分がいい出すのは、死んでも嫌い。だからわたし、あなたがいって下さるのを待っていたの。むろんわたし、自信があったわ。