Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

ja-reading.com

Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.

だいにのせっぷん

第二の接吻

菊池 寛

Lesen Sie 第二の接吻 (だいにのせっぷん) von 菊池 寛 (きくちかん) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 121.960 Zeichen · 247 Bildschirme

Aozora Bunko

そこは、外国の公園に見るように、青い芝生の上に、杉や樅や楓や柏などの大樹がのびのびと五月の明るい空の中に、思う存分枝をのばしていた。

木蓮の大樹が、まだところどころに花を残していた。チョウセンレンギョウという白い立札の立った大きい灌木の一列が、黄色い花を一杯につけていた。

村川は、倭文子に寄り添って歩いた。倭文子は、それを少しずつ気にして避けるので、二人は斜めに斜めに歩いた。

「どうして京子さんを、そんなに恐がるのです。僕がついているじゃありませんか。あなたの一身を安心して、僕の両手の中に託してくれないのですかねぇ。」

村川は、少し恨みがましくいった。倭文子の顔色は、少しも恢復していなかった。

「ねぇ、倭文子さん、僕はこういうことを考えているのです。我々が、何かの問題で、人生の岐路に立つとするでしょう。右にしてよいか左にしてよいかわからない。誰に訊いたって、いくら考えたって、わからないときがある。そんなとき僕は、こう思っているのです。自分の内心の叫びにきくのが一番いいと思うのです。人への遠慮とか、人への義理とか、人の意見とか、そんなことを考えないで、自分の本当の心が望む通りにすることです。