Japanische Klassiker mit Furigana
ja-reading.com
Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.
だいにのせっぷん
第二の接吻
菊池 寛
Lesen Sie 第二の接吻 (だいにのせっぷん) von 菊池 寛 (きくちかん) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 121.960 Zeichen · 247 Bildschirme
」
「わたしだってご飯ぐらい、炊けるわ。そりゃわたし上手よ。去年逗子へ行っていたとき、毎日炊いたのよ。」
そのとき、村川が向うの廊下を洋館の方へ去るのが見えた。京子は、一刻も早く、父と村川との話の結果が知りたかった。
「わたし、お父さまの所へ行って訊いて来るわ。」
母が、驚いて止めるのも聴かずに、京子は父の部屋へ入って行った。
「まあ。何という娘だろう、ちっとも恥しいということを知らない娘だね。」
母は京子の後姿を見ながら、嘆息した。
「お父さま。どうだったの。」
父の部屋へ入って、父の前に坐ると、京子はさすがに顔を少し赤めながら訊いた。彼女は、母よりも父の前にもっとわがままだった。
「うむ。考えさせてくれというのだがねぇ。至極もっともな言い分だ。」
京子は、それを聴くと、急に白い二つの頬をふくらませた。
「ええ、考えさせてくれって?」
人を馬鹿にしている! と彼女は、心の中で怒った。
「もっともだよ。二つ返事で承諾するような男なら、頼もしくもないよ。」
「そうかしら。だって。」
「何も、そう急ぐことはない。同じ家にいるんだもの。」
京子は、自分に接吻をしておきながら、父の前で、「考えさせてくれ」