Japanische Klassiker mit Furigana
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だいにのせっぷん
第二の接吻
菊池 寛
Lesen Sie 第二の接吻 (だいにのせっぷん) von 菊池 寛 (きくちかん) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 121.960 Zeichen · 247 Bildschirme
もうよっぽど進んだそうでございますね。」
「こっちの方は、すっかり定まっているのですけれども、倭文子さんの方が。」
「倭文子さんも、きっとご承諾なさいますわ、わたし、極力すすめていますの。」
「この次は、あなたの順番ですな。」
「いいえ。わたしの方がさきへきまりますわ。」
京子は、そういいたいのをこらえて、微笑していた。
「僕も、このまま独身では行かれないのですが。いい候補者はないでしょうかな。」
「ございますわ。きっと、ありすぎて困るくらいでしょうよ。」
「どうですか。再婚ですし、子供が一人あるんですからね。」
「いいじゃございませんか。そんなこと、考えようでは何でもありませんわ。」
「そうですかね。でも、あなたや倭文子さんのような美しい方は、来ていただけませんね。」
「いいえ。そんなこともございませんでしょう。」
そういって、京子は少し顔を赤くしながら笑った。心の中では、
「欲ばっている! 再婚で子供があって、その上赤坂や新橋といろいろうわさを立てられているくせに、まだ処女を要求している! だれが」と心の中でベーと舌を出した。
「わたし、もう、失礼いたしますわ。」
そういって京子は、立ち上った。