Classici giapponesi con furigana
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ちけむりてんめいじん
血煙天明陣
国枝 史郎
Leggi 血煙天明陣 (ちけむりてんめいじん) di 国枝 史郎 (くにえだしろう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 191.184 caratteri · 379 schermate
厚く、学も水戸派の正統を伝え、生涯に五度兵庫に下り、湊川に立ち寄って、朱舜水の文字を刻したところの、楠氏の墓の前に額いたと、そういわれている人物であり、しかも剣は上州間庭、間庭念流流祖の正統、樋口十郎左衛門に深く学び、無双の使い手であったという。
父の武元がそうであったように、この人も田沼一党を憎み、その子の若年寄の田沼意知を、佐野善左衛門が殿中において、私怨とはいえ討ち果たした時、善左衛門に同情して、その屋敷へ真っ先に駈けつけたのがこの人であるということである。
性奇矯磊落豪放、しかし一面洒落で風流、蜀山人だの宿屋飯盛だの、京伝などという文人と交際ったり、風流志道軒と話を交えたり、文魚だの焼翁だのというような、蔵前の大通と往来するかと思うと、不断に諸国へ旅をして、肥後へ行っては細川重賢、紀州へ行っては徳川治貞、米沢へ行っては上杉治憲、当時賢君と称された諸侯に、賓客のごとくあつかわれたが、わけても尾張の徳川侯とは、気心が合ったか非常に親しく、幾回となく訪ねたそうな。
香具師、博徒、遊芸の輩、そういう下級の人達とも、厭うところなく交際ったが、去る者は追わず来る者は拒まずの、この人一流の処世法が、そういう者どもにも懐かしがられ、それで集まって来たのであろう。