Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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ちけむりてんめいじん

血煙天明陣

国枝 史郎

Leggi 血煙天明陣 (ちけむりてんめいじん) di 国枝 史郎 (くにえだしろう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 191.184 caratteri · 379 schermate

Aozora Bunko

新助がものものしく武士口調でいった。

「われらお敵対仕る」

「黙れ!」

と又助が怒声をあげた。

門弟たちに織江を担がせ、自分はその側に引き添って走り、扇で胸の辺をあおいでいた、司馬又助が怒鳴ったのである。

「見なれない奴、他国者だな、そもわれわれを何者と思う、高島藩士、因幡守様家臣じゃ、この女は兇状持ち、それで捕えて帰るところじゃ」

「馬鹿云え!」

と外伝はセセラ笑った。

「ご定法によってのお捕り物、そうか否かがわからねえような、そんなヤクザの俺らと思うか! 誘拐も誘拐、質の悪い、悪い悪い誘拐だア!」

「めんどくせえや兄貴、やっちめえ!」

「合点!」

ドッと飛び込んだ。

「方々かまわぬ、切っておしまいなされ!」

又助の言葉に若侍ども、織江を抛り出し刀を抜き、二人を取りこめ切ってかかった。

「しゃらくせえや!」

「田舎ワルめ!」

凄い技倆、二人三人、外伝と新助とは投げ飛ばした。

無頼ではあるがそこは藩士、見得も外聞も棄ててはいない。師匠の又助に頼まれたればこそ、こんなてんごうもしたのであるが、見れば本職のヤクザらしい二人に、怪我でもさせられては一大事と、

「退散!」

「よかろう!」