Classici giapponesi con furigana
ja-reading.com
Leggi i classici giapponesi online con furigana. Filtra per livello JLPT, tocca una parola per il significato e traduci una frase.
ちけむりてんめいじん
血煙天明陣
国枝 史郎
Leggi 血煙天明陣 (ちけむりてんめいじん) di 国枝 史郎 (くにえだしろう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 191.184 caratteri · 379 schermate
あなた様はお若くご身分のあるお方、運さえ向いて参りましたら、どのようにもご出世なされます。……それに反して妾など、これまでに身を持ち崩し、それに素姓も氏もないもの、門づけになろうと乞食になろうと、悔いもなければ未練もなく、先に出世がある身でなければ、恥ずかしいこととてござりませぬ。妾に稼がせてあなた様には、のんびりとしておいでなさりませ。……ご様子によればあなた様には、江戸に立派なお親戚もあり、お屋敷もおありなさるそうな。……私は犠牲、あなた様を介抱、無事に江戸までお送りすれば、それで本望でござります。……添うの何んのとこんな体で、ホ、ホ、思いはいたしませぬ。……でも寂しゅうございますわ。……」
この頃のお吉の本心なのであった。
はじめは彼女は伊織の範之丞の、心も体も自分のものにしよう! 是が非であろうと自分のものにすると、そう決心していたのであったが、一緒に旅してくらしているうちに、普通の零落した浪人などとは、全然違って気品があり、高雅でさえある相手の態度に、邪まの恋は浄化され、処女のような純な恋に、今は帰っているのであった。
「どれそれでは今日の商い、小諸お城下をひとながし……」