후리가나로 읽는 일본 고전
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しんらん
親鸞
吉川 英治
吉川 英治의 親鸞(しんらん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 566,138자 · 1127화면
(まだ、まだ)という意味を示していた。そこへ、稲田の禅房へ、朝から密偵に行っていた一人が、杖を横にかかえて、喘ぎ喘ぎ駈け登ってきた。
三
「どうだった様子は」と、面々は急いて訊く。
「見届けてきた。――例によって、親鸞は、今日も夜明け方に稲田の草庵を出、柿岡の説教に参って、やがて帰る時刻はいつも陽のあるうちの夕刻ということ。稲田の弟子どもは、首を長くして、待っている様子であった」
「では否おうなく、笠間新治かけて、この剣の関所は通らねばならぬはずだな」
「陽あしの様子――追ッつけ間もあるまい、そろそろ、手わけにかかろうか」
「待て待て、柿岡の説教場へも、こっちの密偵が行っている、何か報らせてくるだろう」と、弁円は、刻一刻と、血相に殺気をたたえてきて、
「甲賀坊、矢頃の所へ逆茂木は」
「抜かりはございませぬ。――しかも逆茂木打った道へは、八重十文字に素縄を張りめぐらし、その上に、墜し穽まで仕掛けてありますれば」
「ウム、入念だな。多年の鬱懐もこの一瞬に晴らすか。そのせいかあの雲、血のように筑波の空をかけて赤い――。オオ、筑波といえば、あれへ来るのは柿岡へやった野武士たちらしい」