일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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후리가나가 있는 일본 고전을 온라인으로 읽으세요. JLPT 수준으로 골라 보고, 단어를 눌러 뜻을 확인하고, 문장을 번역하세요.

しんらん

親鸞

吉川 英治

吉川 英治의 親鸞(しんらん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 566,138자 · 1127화면

아오조라 문고

四

「お帰りになるそうだ」といって狂喜した。

小幡民部から性善坊につたえられ、性善坊はその報を持って、

「覚明」と、友の室へ駈けこんだ。そして、

「師の房が、おもどりになるゆえ、迎えにこいというおてがみだ」と告げると、覚明は、

「ほんとか」と、眼をみはった。

よほどうれしかったのであろう、またそれほどに今日までの一日一日が憂惧の底であったにちがいない。

「よかった」と抱き合って、ふたりは泣いた。

四

山南天の実が赤い。

藪蔭の陽はもう暖かな草萌えのにおいに蒸れていた。

「ここじゃ」大乗院の山門の額を仰いで、人々はほっと汗ばんだ息をやすめた。

「ようこんな廃れ寺で、一年もご辛抱なされたものだ」と、覚明がうめいていう。

坊官の木幡民部を初め性善坊やその他十名ほどの弟子たちは、そこを入る時から胸が高鳴っていた。玄関へ向って、

「聖光院のお留守居の者ども、お迎えに参じました。師の御房へおつたえして給われ」

堂衆が、奥へ入って行く。やがて、

「御本堂へ」と、一同を通した。

明けひろげた伽藍の大床には、久しぶりで四面からいっぱいな春光がながれこんでいた。

だが、ふと内陣の壇を仰ぐと、御厨子のうちには本尊仏もなかった、香華の瓶もない、経机もない、龕もない、垂帳もないのである。