후리가나로 읽는 일본 고전
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しんらん
親鸞
吉川 英治
吉川 英治의 親鸞(しんらん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 566,138자 · 1127화면
未明の光
一
(今朝はおわかれぞ――)と、庵のうちには、いっぱいな人が詰めていた。俗の人、沙門の人、官途にある人、遠国から馳せつけた人々など、雑多に宿直していた。その人たちは、時折、上人の居間から念仏が洩れるので、
「垣の外へ聞こえては」と、他聞を惧れて、開いている妻戸やふすまも閉て籠め、
「……もちっと、お低い声音で仰っしゃって下さればよいが」と、ささやいた。
恟々として、官を恐れる気持が、このごろの日常であった。――たった一声、南無とつぶやいただけで、牢獄へ打ちこまれたり、河原へひきすえられて、鞭で打ちすえられている老人などを、毎日のように目撃しているのである。
柴垣の外には、それでなくとも、絶えず獄人を見る眼で、牛頭馬頭のように、槍をひっさげている官の小者たちがここを警戒していて、時折、中へずかずか入ってきて覗きこんだり、つまらぬことを取り上げて威張り散らしたりしているのだった。
「――あまり官を憚らぬようにある。上人が、きょうぞ名残と、一念御唱名なさるお気持はわかるが、つい、禁令をおわすれになって、お唇から高く出てしまうのであろう。誰か、ちょっと、ご注意申しあげてはどうか」