후리가나로 읽는 일본 고전
ja-reading.com
후리가나가 있는 일본 고전을 온라인으로 읽으세요. JLPT 수준으로 골라 보고, 단어를 눌러 뜻을 확인하고, 문장을 번역하세요.
しんらん
親鸞
吉川 英治
吉川 英治의 親鸞(しんらん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 566,138자 · 1127화면
五
「……眠れたか」父の君は、それだけのことでもほっとしたように眉をひらく。
「食べ物は……」
「お食は、どうもまだ」
「すすまぬか」と、顔が曇る。
――やがて姫の病間に入ってゆくと、そこもまた、春の訪れをかたく拒んで、昼も蔀をおろし、鏡は袋に、臙脂皿や櫛は筥のうちにふかく潜められたまま、几帳の蔭に、春はこれからのうら若い佳人が、黒髪のなかに珠の容貌を埋めて、もう幾月かを病に臥しているのだった。
「どうじゃな」父の禅閤は、そういって、姫のそばに坐る。
姫は、眸で、
(え、え……)うなずいてみせるが、何ということばもなく、そのまま、眼をとじて、黙ってしまう。
閉じている姫の瞼が、すぐ泪をつつんでしまうことが父にはわかる。不愍――とすぐ思うのでもあったし、また、
(困ったものだ)という嘆息もつい出てくる。
いったい禅閤の君は、まだ法体にならぬまえは――月輪関白兼実として朝廟の政治に明け暮れしていたころは、非常に気も昂く強く、七人もいる息女たちのことにでも屈託などしたことのない性格であったが、いつの年であったか、最愛の長男が不慮の死をとげたり、また、政敵のために廟堂から職をひく身になったり、いろいろ晩年の境遇が変ってくるにつれ、その人生観にも大きな変化がきて、禅閤という一法体になってからは、すっかり性格までが柔かになって、子