후리가나로 읽는 일본 고전
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しんらん
親鸞
吉川 英治
吉川 英治의 親鸞(しんらん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 566,138자 · 1127화면
四
そして呻くように、
「そうか。したが綽空がそんな所にただ一人で草庵をむすんでいるのはすこしおかしいぞ。聖光院の門跡の地位を捨て、吉水院の房にかくれ、またそこから一人で通うなどとは何か曰くがありそうじゃないか」
「ひとつ探ってみましょうか」賢しく蜘蛛太がいうと、
「そうだ、俺が出かける前に、彼奴の痛いところをつかんでおけば、なおさら都合がいい」
「じゃあ二、三日待っておくんなさい。きっと何か突きとめてくる」酒は乏しくなりかけたが、焚火の焔はいよいよさかんであるし、明日の的てもついたという理なので天城四郎初め元気づいて、なお蛮歌と乱舞をそれからも夜の四更にかけて続けていたが、やがて見張役の下っ端が、遠くから、
「警吏が来たっ」と、呶鳴ると、
「なに、警吏だと?」狩矢が、途端に二、三本、ひゅっと彼の耳のそばを唸って通った。
ばたばたと起って、いっせいに焚火の火を踏みにじるが早いか、暗澹たる煙の低く立ち迷う中を、見るまに、それだけの人数が一人も余さずどこかへ逃げ散ってしまった。その敏速なことといっては、到底、警吏などの及ぶところではない。
だが、警吏と見たのは、まったく手下の錯覚で、事実は、如意ヶ岳の尾根を通って、これから朝陽のでるころまでに峰へかかろうと隊伍を組んでゆく十人ほどの狩猟夫の連中だった。