후리가나로 읽는 일본 고전
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しんらん
親鸞
吉川 英治
吉川 英治의 親鸞(しんらん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 566,138자 · 1127화면
八
――すると、その耳へ諄々と入ってきたのは、善信の説いている真実な人間のさけびであった。他力の教えであった。念仏の功力だった。――また、どんな人間でも、心をそこに発した日から、過去の暗黒を捨てて、往いて生きる――往生の道につけるものだという導きであった。
それが、実証として、善信は今、こうもいっているのであった。
善人でさえなお往生がとげられる。
なんで! 悪人が往生できないということがあろうか。
聴いている人々は、最初は何か間違いをいっているのではないかと思ったが、だんだんと善信が説いてゆくのを聞いて、
(なるほど)と皆、深くうなずいた。
単に、悪いことをしないという善人よりは、むしろ、悪いことはしても、人間の本質に強い者のほうが、はるかに、菩提の縁に近いものだということもわかってきたし、また、そういう悪人がひとたび悔悟して、善に立ち直った時は、その感激と本質が加わるので、いわゆる善人の善性よりも、悪人の善性のほうが、かえってはやく御仏の心へ近づくこともできる――
ひとたび悪業の闇に踏みこむと、無間の地獄に堕ちるように、聖道門のほうではいうが、われわれ他力本願の念仏行者は、決して悪人といえども、それがために、憎むこともできない、避ける必要も持たない。