후리가나로 읽는 일본 고전
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しんらん
親鸞
吉川 英治
吉川 英治의 親鸞(しんらん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 566,138자 · 1127화면
十一
あった。
無視の中から、十八公麿は生れた。――のちの親鸞聖人である。
もし、彼女の良人である有範朝臣が、時めく才人であるか、政権をめぐる時人であったらば、十八公麿は、生れていなかったかも知れない。
なぜならば――その前に、吉光御前の血統は六波羅の忌むところとなって、義朝の子たちである――頼朝や遮那王(義経)のような厳しい追放をうけないまでも、何らかの監視と、束縛に、家庭は呪われずにいなかったに違いないからである。
「や。お待たせした」侍従介は、やがて何やら、小筥を持って入ってきた。
十一
「これを、鞍馬の遮那王様へ、さし上げてくれいと、おん奥の方のお伝えでござる」
小筥を前に、侍従介がいう。平たい塗筥である。ゆるしをうけて、吉次は、そっと、蓋をとって見た。伽羅の香が、煙かのように、身をくるむ。
白絹でつつんで、さらに、帙で抱いた愛らしい一帖の経本がはいっていた。紺紙に金泥の細かい文字が、一字一字、精緻な仏身のように、端厳な気と、精進の念をこめて、書かれてあった。
「どなたの、ご写経でございまするな」吉次がいうと、
「されば」侍従介は、改まった。
「お従弟にあたる遮那王様の孤独を、人知れず、おいとしがられて、吉光御前様が、日頃から、心にかけて遊ばされたもの。