후리가나로 읽는 일본 고전
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しんらん
親鸞
吉川 英治
吉川 英治의 親鸞(しんらん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 566,138자 · 1127화면
七
いつぞや、小泉の宿で、私や弟の難儀な場合をああして救って下された時のありがたいあなたの姿が、今もって、私の瞼から消え去らないのでございます。どうあっても、あなたは善根の隣人に思われて、さような、魔界に棲む人とは、考えても考えられないのでございます」
「馬鹿者!」四郎は、歯ぐきを剥きだして、嘲笑いながら、
「あれは悪事をする者の資本も同じで、悪党の詐術というもの。俺という人間は、善根どころか、悪根ばかりこの社会に植え歩いている、魔界の頭領なのだ。またこの先、こんな策に乗らねえように、よく面をおぼえておけ」範宴の身をかばいながら、杖を横に構えていた性善坊は、たまりかねて、
「おのれが、人をあざむき世を毒す食わせ者であることはもう分った。多言をつがえる要はない。ただ、その女子をおいて、どこなと立ち去るがいい」
「ふざけたことを申すな。この美貌の女子を手に入れるために、俺は、二十日あまりの日を費やし、旅籠料やら何やらと、沢山な資本もかけたのだ。これからは、しばらく自分の持ち物として楽しんだうえで港の遊女へ売るなり、陸奥の人買いに値をよく渡すなりして資本をとらなけれやあならない。