후리가나로 읽는 일본 고전
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しんらん
親鸞
吉川 英治
吉川 英治의 親鸞(しんらん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 566,138자 · 1127화면
二
すぐ戻ってきて、
「お通りください」と、いう。
すでに、清掃された一室に慈円は坐っていた。青蓮院を出て、慈円僧正は昨年から二度目の座主の地位について、この山にあるのであった。
「綽空か」久しく聞かなかったこの声を綽空は下げている頭の上に浴びて、
「はい……」しばらくは顔を上げ得なかった。
二
手をつかえて、顔を上げる前に、綽空はこもごもにわきあがる慚愧やら懐かしさやらで胸がふさがってしまうのだった。
九歳の童の時から子のように教えられ育てられてきたこの老師と会う時は、どういうものか、いつも御苦労をかけるようなことの場合のみである、済まないといってよいか、申し訳ないといっていいか、いやそんな生やさしい言葉ではいい現わせない感情なのである。
しかも、今朝、唐突にここへ来た用向きは、さらにこの老師にまたもや深刻な御苦労をわずらわすかも知れない問題をひっさげて来たのであった。いや、あるいは、場合によって叡山の座主たる老師をも敵とするかも知れない大事なのだ。
(どうお話し申そう)綽空はそれに思い惑う。
しかし、慈円はいつもと変らない。――幾歳になってもまだ子供のように彼を見るくせがついている。