후리가나로 읽는 일본 고전
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しんらん
親鸞
吉川 英治
吉川 英治의 親鸞(しんらん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 566,138자 · 1127화면
三
振りかえると、後に残してきた石念を案内にして、月輪家の万野と鈴野の二人はもうそこへ姿を見せている――
彼女たちは、ようやく目的地へ辿りついたと思うと、張りつめていた心が急にゆるんだように、茫然とそこに杖をとめ、
「ああ……」と、息をついて、顔を見あわせていた。
石念は、そうしている二人のすがたを、物珍らしげに眺めていた。彼は都を知らない若僧だった。この北国の山や樹や田舎人しか見ない眼には、眩ゆいように二人のすがたや肌が美しく見えたらしい。――が、はっと気づいて、
「ここが、上人のおいで遊ばす小丸山の御庵室です、さ、どうぞ」というと、万野は建物の様をしみじみとながめて、
「配所と申せば、どのようなひどいお住居かと思うて来ましたが、思いのほかおおきな」
「いやいやここへ移ったのは後のことで、それまでの竹内のお住居は、物乞いの寝小屋のような物でございました」
「お師さまは、ご在室でいらっしゃいましょうか」
「おられまする。……さ、こちらで足をお洗ぎなさいませ」声を聞いて、親鸞は自分の室から縁へ出てきた。二人が流れへ寄って足を洗っている様子をだまって見ていたのである。