후리가나로 읽는 일본 고전
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しんらん
親鸞
吉川 英治
吉川 英治의 親鸞(しんらん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 566,138자 · 1127화면
八
「範宴の講義を聴いたか」一山の者の眼は、彼の声にその新しい力を感じて不安に駆られた。
「どんなことをいうのか」
「まあ、いちど行ってみろ」禿谷の講堂は、一日ごとに大衆で埋まった。法筵にすわれない人々は講堂の縁だの窓の外に立って彼の声だけを聞いていた。
彼の講義が熱をおびるほど、大衆も熱し、そして、内心深く考え直して衝たれているものと、範宴に対して飽くまでも闘争的に反感をいだいている者とが、はっきりと分れていた。
むろん彼に帰依する者よりは、彼を嫉視し、彼を憎悪する者のほうが遥かに多い。その険悪な大勢の顔からは、殺気が立ちのぼっていて、講義の要点にすすむと、
「邪説っ、邪説っ」と、どなったり、
「奇を衒うなっ」と弥次ったりして、時には、立って講壇へ迫ろうとするような乱暴者があったりした。
そして範宴の帰りは、いつも薄暮になるので、性善坊は師の一身を案じて、
「どうか、はやくご講義を切りあげて下さるように」と、頼むようにいった。
範宴はうなずいたが、やがて、小止観の講義が終ると、すぐ続いて、往生要集の解をあたらしく始めた。
「困ったことだ」
性善坊は大不服である。