후리가나로 읽는 일본 고전
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しんらん
親鸞
吉川 英治
吉川 英治의 親鸞(しんらん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 566,138자 · 1127화면
八
何十年のあいだ、おん身を敵と見ていたのは、この弁円の心に棲んでいた魔のしわざ。……ああ返らぬ年月を仇に送った、四十年を空しく迷路にさまよってきた」
憤怒の眼に血ばしっていたものは、潸然と下る涙に変った。
慈悲温光のなごやかな眸を、じっとそれへ向けていた親鸞は、
「どうなされた弁円どの、おん身が佐竹侯に迎えられ、修験の司としてこの地方へ下られていると聞き、いつかは折を得て、ゆるりと話したいと思うていたが、つい機縁ものう打ち過ぎてあった。……だが、ようぞござった、幼顔はお互いに幾歳になっても忘れぬもの、なつかしや……ご無事で在したの」そういう彼の言葉には、少しも策とか上手とかいうものは認められなかった。心からいう言葉だった。弁円のあれほどな意気込みを挫いたものもその親鸞の素裸な態度にほかならない。
弁円は、愚に返った老人のように――また、稚に返った成人のように――両手で顔をかくして泣き入りながら、
「お覚えがあってか――その昔は成田兵衛の遺子――寿童丸といわれた者。アア、消え入りたい心地がする。――そもそもおん身とおれとは、なんの宿縁か、まだ上人が日野の里で、十八公麿と仰せられていたころからの学びの友でありながら――すでに、あのころから、おれは、おん身が嫌いだった、虫が好かなかった、おん身の学才が小癪にさわって