후리가나로 읽는 일본 고전
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しんらん
親鸞
吉川 英治
吉川 英治의 親鸞(しんらん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 566,138자 · 1127화면
四
「兄君――」思わず尋有は叫んでしまった。そして、四、五間ほど流されて、水面に手をあげた時、範宴は水煙りを上げて、彼の方へ駈け戻ってきた。
四
「尋有っ」眼の前に伸ばしてきた範宴の手へ、尋有は、両手ですがりついた。
「兄君」
「よかった。怪我はせぬか」
「い、いいえ」唇は紫いろになっていた。声もふるえて出ないのである。
「手を離すな」範宴は、濡れ鼠になった弟を抱えて、河原へ上がった。
「寒かろうが、行く先まで怺えておれ」すぐ堤を越えて、また歩いた。三条の大路をまっ直ぐ西へ。
一叢の森がある。頂法寺の境内だった。そこの六角堂へ来ると、範宴は、堂の一隅に置いた櫃の中から、肌着と法衣を出して、弟に着かえさせた。
尋有は、縁の床に手をついたまま、いつまでも面を伏せていた。
「おもと、なにを泣いているか」
「自分が恥かしいのです」
「なぜ」
「私までが、世評に耳を惑わされて、実は、兄君をお疑い申しておりました。それで、今夜は、お行き先を見届けようと、お後を尾けて来ましたところ、兄君の夜ごとのお忍びは、この六角堂にご参籠のためと分りました」
「叡山から三里十六町、この正月の十日から発願して、ちょうど今宵で九十九夜になるのじゃ、お汝の案じてくれるのもわかっておる、また、師の僧正を初め、月輪殿の御心痛のほども、よう汲んではおるが、範宴が今の無明海