후리가나로 읽는 일본 고전
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しんらん
親鸞
吉川 英治
吉川 英治의 親鸞(しんらん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 566,138자 · 1127화면
門の近くを憚って、十間ほどてまえで範宴は輦を下りた。覚明が、内へ訪れると、
「上人も、お待ち申しあげておられます」と、玄関へ出て迎えた弟子僧の面々がいう。
(はてな?)覚明は、性善坊と眼を見あわせて、いつのまに今日の訪問をあらかじめ師が通じておいたのかといぶかった。
白金襴の袈裟がわけて背をたかく見せている範宴のすがたが、式体する吉水門の人々に身を低めつつ静かに奥へとおった。さすがに貴公子らしいと後にただようほのかな人格のかおりを禅房の人々はゆかしく思いあうのであったが、誰も、その人と同じ人間が先ごろから数日のうち道場の聴法の筵に俗衆のうちにまじっていたとは気のつく者はなかった。
茶を煮て、檜折のうえに、伏兎餅と椀とをのせて奥へ運んでゆくと、
「呼ぶまでは、誰も来るな」という上人の声がする。
縁のつま戸はかたく閉められて、近づく者はなかった。
四
「あなたが範宴御房ですか。お名まえはとうにうかがっていたが……」と、法然からいう。
ものやわらかな声である。範宴は礼儀をして、
「永年、お近き辺りに住まいながら、今日まで、会縁にめぐまれず、初めて御門に参じた者にございます。