일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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しんらん

親鸞

吉川 英治

吉川 英治의 親鸞(しんらん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 566,138자 · 1127화면

아오조라 문고

孤雲は、どこか、元気がない。

範宴のすがたを見ると、彼は、それにつれて、旧主の寿童丸を思いだすのであろう。羨ましげに、独りで、嘆息をもらしている容子が、時々見える。

(むりもない――)と性善坊は、察しるのだった。ちょうど、孤雲と寿童丸との主従の関係は、自分と範宴との間がらに似ている。さだめし、何かにつけて、

(寿童丸は、どうしているか)と、旧主に厚い彼の心は傷むのであろうと思いやった。

陽がのぼるほどに、谷々や、峰で、小禽の音が高くなった。中堂の東塔院から南へ下りて、幾つかの谷道をめぐって、四明ヶ岳の南の峰を仰いでゆくと、そこが、南嶺の無動寺である。――もう、大乗院だの、不動堂だのの建物の屋根の一端が、若葉時のまっ青な重巒の頂に、ちらと仰がれてくる。

「おや、孤雲は」

「ひとりで、沢へ下りてゆきました。おおかた、口が渇いて、竹筒へ、水でも汲みに行ったのでございましょう」二人が、崖の際に立って、孤雲の影をさがしていると、どこかで、

「やいっ、十八公麿」と、甲だかい声で、呼ぶ者があった。思いがけない鋭さなので、思わず、足を竦めて振りかえると、彼方の山蔭に、土牢の口が見えた。