후리가나로 읽는 일본 고전
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しんらん
親鸞
吉川 英治
吉川 英治의 親鸞(しんらん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 566,138자 · 1127화면
六
覚明も、元よりどこへ泊るというあてもないのであって、すすめられたことは、幸いであったらしい、
「それでは」と、草鞋の緒を解き、範宴へも断って、奥へ通った。
師弟はまだ食事をすましていないし、覚明も空腹らしかった。性善坊は炉のある大きな部屋に薪をかかえて行って、
「お客人には、失礼じゃが、かえってここが親しかろう、どうぞ炉べりへ」と席をすすめた。
範宴もやがてそこへ来て、師弟も客も一つ座になって粥をすすりあった。
覚明はうち解けたもてなしにすっかり欣んで、
「家の中に眠るのは久しぶりでおざる。ゆうべは、塔の縁に、一昨日はふもとの辻堂に、毎夜、冷たい床にばかり眠っていたが、おかげで、今夜は人心地がついた」といった。範宴は苦笑して、
「あなたも何か迷うているお人と見える。私も、時々この山から迷いだすのです」
「いや」と、覚明は武骨に手を振って――
「御房の迷いと、拙者の迷いとは、だいぶ隔りがある。――われらごとき武辺者は、まだまだ迷いなどというのも烏滸がましい。ただ余りに血に飽いて荒んだ心のやすみ場を探しているに過ぎないので」
「武辺者と仰せられたが、そもあなたのご本名は何といわるるか、おさしつかえなくばお聞かせください」