후리가나로 읽는 일본 고전
ja-reading.com
후리가나가 있는 일본 고전을 온라인으로 읽으세요. JLPT 수준으로 골라 보고, 단어를 눌러 뜻을 확인하고, 문장을 번역하세요.
しんらん
親鸞
吉川 英治
吉川 英治의 親鸞(しんらん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 566,138자 · 1127화면
三
そこに二人の女性が自分を待っていることすら眼に映らなかった。すたすたと前を通りかけたのである。姫は、その姿を見るとはっと胸を打たれてしまった。胸につまるいっぱいの涙と羞恥ましさに樹蔭へかくれてしまうのである。侍女はそれを歯がゆがるように、自分だけ走り出して、
「範宴さま」と、彼の前に立った。
「あっ……」杖をすくめて立ちどまった網代の笠は、微かに打ちふるえた。
三
「あなたは万野どのですな」しばらくしてから範宴の低く洩らした声であった。
「びっくりなさいましたでしょう」
「驚きました……」ありのままに範宴はいった。樹蔭には姫のすがたまで見えるのである。どうして自分の登岳を知ったのであろうか。笠に潜めていた彼の面は、それをとれば狼狽にかき乱されていたに違いなかった。
「きのう、さるお人から、ふと大乗院へお籠りの由を、ちらとうかがいました」
「? ……」そういう人があるはずはない。自分の心の裡で独りで決めたことだ。それを打ち明けた性善坊にしても、つい昨日話したことである。月輪へまで、それが伝わるわけはなかった。
「ご不審でございましょう。実はそれを、教えてくれたのは、いつかの琵琶法師でございます。