후리가나로 읽는 일본 고전
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しんらん
親鸞
吉川 英治
吉川 英治의 親鸞(しんらん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 566,138자 · 1127화면
お暇申しまする」綽空は、そっと、縁のほうへ身を退らせていた。
慈円は、瞑目したまま、
「待て」といった。
「はい……」素直に、綽空はうずくまる。
「すぐ下山するか」
「いえ」しばらく間をおいて――
「登りましたついでと申しては憚りがございますが、根本中堂、山王七社を巡拝して、なつかしい飯室谷へも久しぶりに、立ち寄って参るつもりです」
「体を、大事にせい」是とも非とも、綽空の希望に対してはなにも答えないで、慈円は顔をそむけて眼をうるませていた。
四
「この梅も大きくなったな」綽空は、山王の社前にある梅の樹を見あげていた。
そこらの石、燈籠、すべてに懐かしげな眼をやって、
「二十年経った……」と、独り想う。
峰から東塔の沢へ出て、やがて飯室谷へ来る間の眼にふれる物も、すべて彼とは旧知の山水である。
――十歳の年から二十年の今日まで。
彼は、ひそかに、別れを告げていた。ことに長い間、自力難行の惨身を曝した大乗院の門を仰ぐと、いい知れない感慨につつまれて、しばらく、立ってそれを仰いでいた。
今や自分は、この自力難行道の床を捨てただけに飽き足らないで、さらに、すべての僧人が鉄則としている持律戒行のすべての古い殻を蹴破ろうと決意しているのだ。