후리가나로 읽는 일본 고전
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しんらん
親鸞
吉川 英治
吉川 英治의 親鸞(しんらん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 566,138자 · 1127화면
「おお、おそろいだの」国時は、礼儀をして、
「上人にも、度々」
「うむ……なんとのう、来てみたくなるでの」と、後ろをふり向き、
「証信」と、呼んだ。
「はい」と、従いてきた弟子のひとりが、上人の顔をのぞいた。
「……喉がかわいた。あの湯のみ場から、白湯を一碗もろうてきてくれ」
「お待ちください、すぐ持って参ります」証信は、湯のみ小屋へ向って、駈けて行った。
その後ろ姿を見て、権之助が、
「上人。――今あれへ行ったお弟子は、三、四年前まで、この地方の修験者の司として怖ろしい勢力を持っていた播磨公弁円ではございませぬか」
「そうだ、あの弁円じゃよ」
「変りましたなあ」権之助がつぶやくと、城主の国時も、
「あれが、元の弁円か」と、彼方の湯呑み小屋から、土瓶の湯と盆をさげてくる証信のすがたを眺めて、感じ入っていた。
三
そこで白湯を一碗のむと、親鸞は、もう八分どおりまで竣工かけている伽藍の足場の下まで行って、
「見事な棟木、結構な欄干、これはちと贅沢じゃの」と、つぶやいたり、
「来るたびに、眼にみえて、作事が進んでいる。これ皆、有縁の方々の尊い汗、贅沢とはいわれまい、信仰の集積、ただ、この伽藍が親鸞ひとりの隠居所となっては、いかい贅沢じゃ、そうならぬように、親鸞はこの棟木を負うた気で住まねばならぬ」