일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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しんらん

親鸞

吉川 英治

吉川 英治의 親鸞(しんらん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 566,138자 · 1127화면

아오조라 문고

介は、思わず眼をそらした。

曠野は、真っ赤に染まっている。誰か来て消さない以上、この火は、あしたの朝までつづくかも知れない。

それにしても、十八公麿が、こちらに見えないのはまだ不安である。安心するには早すぎる。一人で、六条まで帰れるはずはないし、さだめし、どこかで泣いて、自分の姿をさがしているにちがいない――

「おうっ――いッ」介は、両手を唇のはたに当てて、全身の声で呼んでみた。

「和子さまあッ――」返辞はなく、声は、いたずらに、野末のあらしになって、真っ暗に、消えてゆく。

「…………」呼ぼうとして、涙が、眼につきあげてきた。もしものことがあったらどうしよう、腹を切って、おわびをしても済まないことだ。

さっきの牛よりも、狼狽して、狂気じみた彼の影が、それから脱兎のように、野を駈けまわったが、十八公麿は見えないのである。

「どこへおいで遊ばしたぞ。――介はここにおりますぞ。十八公麿様っ」声も、おろおろとしてくるのであった。

すると、河岸へ寄った堤の上を一人の男が、誰やら、背に負って走って行くのが見えた。堤の下まで、炎は這っていたし、空が赤いので、黒い人影が、はっきりと介の眼に映じた。