후리가나로 읽는 일본 고전
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しんらん
親鸞
吉川 英治
吉川 英治의 親鸞(しんらん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 566,138자 · 1127화면
「行ってくるがよい」と案外な許しであった。
そればかりでなく、覚運はまたこういった。
「おん身が、ここへ参られてからはや一年の余にもなる。わしの持っている華厳の真髄は、すでに、あらましおん身に講じもし、また、おん身はそれを味得せられたと思う。このうえの学問は一に自己の発明にある。ちょうど、よい機でもある。都へ上られたならば、慈円僧正にもそう申されて、次の修行の道を計られたがよかろう」
そういわれると、範宴はなお去り難い気もちがして、なおもう一年もとどまって研学したいといったが、僧都は、
「いやこれ以上、法隆寺に留学する必要はない」といった。
計らぬ時に、覚運との別れも来たのである。範宴は、あつく礼をのべて引き退がった。性善坊にも告げ、学寮の人々にもそのよしを告げて、翌る日、山門を出た。同寮の学生たちは、
「おさらば」
「元気でやり給え」
「ご精進を祈るぞ」などと、口では祝福して、見送ったが、心のうちでは、
(ここの烈しい苦学に参ってしまって、とうとう、僧都にお暇をねがい出たのだろう)と、わらっていた。
範宴は、一年余の学窓にわかれて、山門を数歩出ると、
(まだなにか残してきたような気がしてならぬ)と、振りかえった。