일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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후리가나가 있는 일본 고전을 온라인으로 읽으세요. JLPT 수준으로 골라 보고, 단어를 눌러 뜻을 확인하고, 문장을 번역하세요.

しんらん

親鸞

吉川 英治

吉川 英治의 親鸞(しんらん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 566,138자 · 1127화면

아오조라 문고

このまま空しく帰るとしたら姫の泣き沈む姿を見なければならない。あの傷々しい失意の眸が涙でいっぱいになって物も得いわずに打ち伏すかと思うと、万野は帰るにも帰れない心地がするのだった。

彼女は半刻も立ちすくんでいた。夜露が被衣をじっとりと寒くしてくる。もう人を憚る自制心すらなくなった。今度は、廂を目がけて石を抛った。つづけざまに幾つか投げた。

すると、築地の裏戸がそっと鳴った。紛れもない人影である。万野は、自分の恋人でも見たように走り寄って、

「範宴さま」恨みで胸がつまった。

その人は黒い布を頭からかむっていた、唖のように物をいわない、絶えずなにものかに趁われるように、またなにものかを趁うように、足を早めて彼女の先を歩いてゆく。

三

暁を惜しむまで話しても語り尽きないものと人はいうけれど、二人の場合はそうでなかった。会えば相見た満足だけでいっぱいになってしまった。万野が気をきかしていなくなっても同じである。なんの話をするということもなく、もちろん燈灯をともしては館の者に気づかれる惧れがあるから、明りもない閨戸の帳を空ろにしては、蔀の下近く端居したまま夜半の冷たいものがじっとりと五つ衣の裳と法衣の袖に重たくなるのも忘れ果てて、相思の胸のときめきをお互いにただじっと聞き合っているに過ぎない二人なのであった。