후리가나로 읽는 일본 고전
ja-reading.com
후리가나가 있는 일본 고전을 온라인으로 읽으세요. JLPT 수준으로 골라 보고, 단어를 눌러 뜻을 확인하고, 문장을 번역하세요.
しんらん
親鸞
吉川 英治
吉川 英治의 親鸞(しんらん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 566,138자 · 1127화면
病室は、しいんとしていた。胸さわぎが先に立った。だが有範はよいあんばいに小康を得て、すこし落着いていたのだ。
しかし、医師は、決してよい状態ではないから油断をしてはいけないといった。そのことばを裏切って、四月になると、有範はたいへん快くなった。そして自分はいつ死んでも心のこりはないが、こんな激しい社会の中に、生活力のない女や幼子をのこしてゆくだけが心がかりであるなどと、それが冗談に聞えるくらい明るい顔をしていった。範綱もまた、戯れのように、
「そんなことは、心配には及ばぬ。微力でも、わしというものがいるではないか」といった。有範は、にことして、うなずいた。冗談ではなかったのである。それが生涯中の重大な一言であったのである。五月にはいると、やがて病が革まって、藤原有範は、美しい妻と、二人の子をおいて、帰らない人になってしまった。
(生活力のない女子ども。――流転闘争の激しい社会には、それのみが心配だ)といった彼の遺言をまもって、範綱は、やがて、未亡人と二人の遺子を、六条の館のほうへ引きとって、自分には子のないところから、十八公麿と朝麿は、養子として、院へお届けの手続きをした。