轻读日语

轻松读懂日语经典作品

ja-reading.com

轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。

たんげさぜん

丹下左膳

林 不忘

02 こけ猿の巻

N2 · 挑战 · 新字新假名 · 241,861 字 · 480 页

青空文庫

これを絶好の機会に、一刀両断に邪魔をはらってしまおうという気……。

とぶように馬を走らせて行く。

どういう考えか門之丞は、しきりに、そのそばに馬の首をすり寄せて、

「もうすぐそこです! きょうこそは、ひと思いに――」

焚きつけるがごとき口調――。

「伊賀の若殿様ともあろうお方が、よく今まで、女や、丹波ごとき者どもに邪魔立てされて、辛抱しておられましたな。若のがまんづよいのに、わたくしはホトホト感心つかまつった……」

「イヤ、言うな。先ほども玄心斎が申したとおり、仮りにも母の名がついておるから、こらえにこらえてまいったのだ。だが、この暴風雨にまぎれて……門之丞、きょうで勝負をきめてしまおう」

玄心斎と、大八は、おくれながらも、左右から声を追いつかせて、

「敵にはいかなるはかりごとがあろうも知れませぬ。なんの対策もなくそこへとびこんでまいるは、上々の策ではござりませぬ。なにとぞ思いとどまって――」

「若ッ! 若ッ! きょうは単なる遠乗りのはず。たしかにお蓮様一味が、その寮とやらにひそんでおるとわかりましたら、いずれ近く日を卜して……」

耳にも入れない源三郎、馬の腹を蹴りつづけて、遮二無二突進――。