轻松读懂日语经典作品
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たんげさぜん
丹下左膳
林 不忘
02 こけ猿の巻
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 241,861 字 · 480 页
三
その後は変わりないかな。こまったことが起きたぞ」
対馬守は、そういって、よりつきから架燈口をあけた。家臣たちは、眼白押しにならんで円座にかける。
三畳台目のせまい部屋に、柿のへたのようなしなびた老人がひとり、きちんと炉ばたにすわって、釜の音を聞いている。
老人も老人、百十三まで年齢を数えて覚えているが、その後はもうわからない、たしか百二十一か二になっている一風宗匠という人で、柳生家の二、三代前のことまですっかり知っているという生きた藩史。
だが、年が年、などという言葉を、とうに通り過ぎた年なので、耳は遠いし、口がきけない。
でも、この愛庵の帝釈山の茶室を、殿からいただいて、好んで一人暮しをしているくらいだから、足腰は立つのです。
一風宗匠は、きょとんとした顔で対馬守を迎えましたが、黙って矢立と紙をさし出した。これへ書け……という意味。
三
誰の金魚を殺すかと、お風呂場での下相談の際。
柳生は、剣術はうまかろうが、金などあるまい……とおっしゃった八代吉宗公のおことばに対して。
千代田の垢すり旗下、愚楽老人の言上したところでは――ナアニ、先祖がしこたまためこんで、どこかに隠してあるんです、という。