轻读日语

轻松读懂日语经典作品

ja-reading.com

轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。

つたかずらきそのかけはし

蔦葛木曽棧

国枝 史郎

「講談雑誌」博文館、1922(大正11)年9月~1926(大正15)年5月<br>よき夫婦、復讐とげられる、右京次郎団、兄妹邂逅大団円「現代大衆文学全集 第六巻 国枝史郎集」平凡社、1930(昭和5)年7月

N2 · 挑战 · 新字新假名 · 335,908 字 · 669 页

青空文庫

生命の握飯

それは重畳忝けない」

甚五衛門は打ち案じ、しばらく無言で坐っていた。

と不意に立ち上がりツカツカと進んで如来衛門の膝の前へ自分も膝をついた。

「如来衛門、よく聞いてくれ――近頃お館に悪人はびこり、このまま打ち棄て置く時は旭将軍義仲公より連綿と続いた木曽の館も、間もなく滅亡に及ぶも知れぬ」

如来衛門は汗を拭いた。

「頼みというは余の儀ではない……お館に仇なす姦物を、そちの手によって取り押えお館を安泰に置くことじゃ」

「へへえ、さような一大事、私如きに出来ましょうか?」

如来衛門は顔を上げ不審そうに相手を見た。

生命の握飯

「誰か飯をくれ、食うものをくれ、今日でもう二十日も飯を食わぬ……藁でもいい、木の根でもいい、俺に何か食べるものをくれ」

「お腹の減るということはこんなにも苦しいことだろうか。私は今日で十日食べぬ。苦しい苦しいああ苦しい! どんなに泣いても涙さえ出ない。涙の腺が涸れてしまった」

「俺は戦争を憎んでやる。ご領主様を呪ってやる。四季の神様がもしあるなら四季の神様を怨んでやる。旱魃洪水の神があるならその神様を怨んでやる――怨めしいのはご領主様じゃ! いかに去年の間中、旱魃と洪水にたたられて穀物の収穫がなかったにしても、廩米がお蔵にある限りはそれでお救恤けも願われるけれど、日頃お恨みがあられるにしても木曽家に向かっ