轻松读懂日语经典作品
ja-reading.com
轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。
たんげさぜん
丹下左膳
林 不忘
02 こけ猿の巻
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 241,861 字 · 480 页
「どうしてお止め申さぬ。貴公には、この、無手で敵地に入るような危険が、わからぬのかっ?」
ところが、門之丞はけろりとして、
「お止め申したとて、おとどまりになる若ではござらぬワ」
「と申して、貴公はさながら、手引きをするがごとき言動――奇ッ怪だぞ、門之丞!」
いきおいこんだ谷大八も、もう大きな声を発することはできないので。
いつのまにか一行は、客人大権現の境内へはいって、司馬の寮の前へ来てしまっているのだった。
争う時は、過ぎた。もはや、ここまで来た以上、主従四人一体となって、これから起こるどんな危機にも面しなければならぬ。
蛇が出ても……。
鬼がとびだしても。
草屋根の門ぎわに、いっぱいの萩の株が、雨にたたかれ、風にさわいで、長い枝を地によごしている。
古びた杉の一枚戸を、馬をおりた門之丞が、ホトホトとたたいて、
「頼もう! おたのみ申す……」
中からは、なんの応えもない。草を打つ雨の音が、しずかに答えるばかり――源三郎がせきこんで、
「かかかかまわぬ。押しあけて通るのじゃ……」
と呻いたとき、ギイと門内で、閂をはずすけはいがした。
八
くぐりをあけたのは等々力十内で……。