Japanische Klassiker mit Furigana
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だいにのせっぷん
第二の接吻
菊池 寛
Lesen Sie 第二の接吻 (だいにのせっぷん) von 菊池 寛 (きくちかん) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 121.960 Zeichen · 247 Bildschirme
四
」
「困りますね。そんなことをすっぱぬいちゃ。」
宮田はオールバックにしている顔をかき上げながら抗議した。
「どうせ、まとまればわかることじゃないか。それに、今更花婿になるからといって、恥しがる柄でもないじゃないか。」
「どうして僕だってこれで……」
「あはははは。素人にかけちゃ初心だというのかねぇ。あはははは。」
今井は、かなり酒が廻っているらしく、愉快そうに哄笑した。
四
村川は、倭文子から彼女に縁談のあることを聞いていた。だがその縁談の相手が、いつも自分の鼻の先に、背広を着て、すまし込んでいようとは思わなかった。彼の傷ついていた心は、また土足で、二三度ふみつけられた。
「あははは、宮田君も、独身生活にあきたというわけなんだよ。独身生活で出来るいいことは、大抵し尽くしたんだろう。あはははは。」
今井は、宮田をからかいつづけた。
「いけませんねぇ。そう頻々と、すっぱぬいちゃ。」
「いろいろ悪いことをしたが、急に一念発起して、結婚に志すというのだろう。」
「冗談いっちゃ困ります。これでまだあなたほど悪いことは……」
「いや、どっちがどっちだか。」
二人は、顔を見て笑い合った。