Japanische Klassiker mit Furigana
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だいにのせっぷん
第二の接吻
菊池 寛
Lesen Sie 第二の接吻 (だいにのせっぷん) von 菊池 寛 (きくちかん) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 121.960 Zeichen · 247 Bildschirme
村川は、ぼんやり彼女達を見た。だが、その美しい女性の姿も、村川の心に入らないで、はね返った。彼は、前と同じように、膳の上に目を落していた。
「あら、あなたお箸が折れていますわ。わたしもらって来てあげましょうね。」
一番若い、一本になって間もないらしい妓が、そういうと、気軽に立ち上った。
横にいた青い無地の襟をかけた妓が止めた。
「女中さんにいうといいわ。」
「あら、わたし自分で行って来るわ。」
足ばやに廊下へ出た。
「そう、それじゃ、なみ子さん、ついでにお銚子をそういってね。」
彼女は、白い、うるんだような面を後に向けて、ちょっとうなずいた。
「どうです。村川君、この人達、なかなかきれいでしょう。」
今の村川にも、美しいものはやはり美しかった。
「なかなかきれいです。」
「この人が、今新橋第一の美人……」
「ほかがなかったらでしょう。」
青い襟をかけた妓がいった。
「ううむ。ほかがあっても第一だよ。この人が美佐子というんだ。今出て行った人が、この人の本当の妹で、なみ子というんだ。二人とも名実兼備の美人だよ。」
「そうですか。」
村川は、かたくなって答えた。
「そうですかはないだろう。