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Japanische Klassiker mit Furigana

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だいにのせっぷん

第二の接吻

菊池 寛

Lesen Sie 第二の接吻 (だいにのせっぷん) von 菊池 寛 (きくちかん) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 121.960 Zeichen · 247 Bildschirme

Aozora Bunko

六

ご祝儀をやらないぞ。」

「ああいいわ。お前は芸妓を何だと思っているんだ、お酌をして上げないよ。」

「こいつ!」

宮田は、なみ子をにらむ真似をした。

「ああいいわよ。こわくないわ。いざとなったら、あなたわたしのために奮闘して下さるでしょう。ねぇ、ねぇ、あなたお名前何とおっしゃるの。」

なみ子は、大きい眸を、じっとみはって村川を見た。

「馬鹿! お前の味方なんかするものか。」

「そんなことないわねぇ。活動写真でも、バァセルメスやナヴァロは、きっとレディを助けて奮闘するわ。」

「それがどうしたというんだ。」

「でも、この方わたしの好きなナヴァロに似ているんですもの。」

ふと、電灯が消えた。

「あら停電だわ。」

なみ子は、驚いて声を立てた。

六

真暗になったので、誰もしばらくの間は、身動きもしなかった。

「さあ。しめたぞ! なみ子、先刻から生意気なことばかりいっているから、闇に乗じていじめてやるぞ。」

宮田がいった。

「かんにん。ご免なさいねぇ。いたずらをしたらいやよ。」

なみ子が甘えた調子でいった。

「じゃ、かんにんしてやる代りに、手を握らせる?」

「ええ。いいわ。握手しましょう。