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Japanische Klassiker mit Furigana

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だいにのせっぷん

第二の接吻

菊池 寛

Lesen Sie 第二の接吻 (だいにのせっぷん) von 菊池 寛 (きくちかん) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 121.960 Zeichen · 247 Bildschirme

Aozora Bunko

」

京子の言葉は、更につめたかった。

「そうですか。なるほど、僕は倭文子さんから、絶縁状のようなものをもらいました。でも、それがあの方の本心だとは、どうしても思えないのです。」

「おめでたいわねぇ。」

京子は、ニッコリ笑った。

「僕と倭文子さんとがこれきりになると思っているあなたこそ、おめでたいのではありませんか。」

京子は、少しカッとして、

「どちらが、おめでたいか。今にわかってよ。」

「ほんとうです。僕は、倭文子さんに会えなくて、失望して帰ります。あなたの下等な妨害にあって、帰ります。だが、倭文子さんと僕との間があなたの妨害で本質的に少しでも変ろうとは思えないのです。」

「あなたくらい、うぬぼれがつよいと、一生幸福に暮せますわねぇ。」

二人は、恐ろしいにくしみの眼を交しあった。

「倭文子さんは、あなたの飼っている犬ころじゃありませんよ。」

「同時に、あなたにすぐさらわれるような鶏でもありませんよ。」

村川は、京子につかみかかりそうな容子を見せた。

「どうなさるの。」

村川はすぐ思い返した。

「どうもしません。」

そういうと、村川は手早く靴をはいて、戸外の闇へ飛び出した。