Japanische Klassiker mit Furigana
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だいにのせっぷん
第二の接吻
菊池 寛
Lesen Sie 第二の接吻 (だいにのせっぷん) von 菊池 寛 (きくちかん) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 121.960 Zeichen · 247 Bildschirme
」
「そうですね。じゃ、いただきましょうかな。いかがです?」
宮田は、倭文子の方を向いた。倭文子も、断るべき口実はなかった。
「ええ。」
「じゃ、先へいただきましょう。」
宮田は、女房にいった。
やがて、二つのお膳が、中央のテーブルの上に、置かれた。倭文子は、いやでも宮田と差し向いで、食卓に着かねばならなかった。
「いや、あなたとご一緒にご飯をいただけるなど、全く思いがけないことです。ご迷惑でしょうが、これも交際だと思って、一緒に召し上って下さい。」
「おつけいたしましょう。」
女房が下へ降りて行ってしばらく上って来ないので、倭文子は、女としてそういわずにいられなかった。
「いや、恐れ入ります。」
倭文子は、宮田にご飯をよそってやったが、自分でよそう気はちっともしなかった。何だか、心持が落ちつかず、いらいらして、一刻も早く、自分一人になりたかった。
「京子さんと、あなたは全く反対ですな。ご性格が、全く反対です。でも、僕など、やっぱりおとなしい方が、好きですよ。京子さんのような方は、ああ頭の働く方は、始終ご一緒にいると、こちらの方で疲れてしまいそうですね。僕など、やっぱりおとなしいしずかな方が好きですね。