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Japanische Klassiker mit Furigana

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だいにのせっぷん

第二の接吻

菊池 寛

Lesen Sie 第二の接吻 (だいにのせっぷん) von 菊池 寛 (きくちかん) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 121.960 Zeichen · 247 Bildschirme

Aozora Bunko

などという、村川の白々しさが癪にさわった。彼女は、村川の部屋へ行って、詰りたかった。だが、自分があまりやきもきしているのを、男に知られるのが恥しかったので、父の前に十分ばかり辛抱していた。

洋館へ帰って、玄関へ行ってみると、もう村川の赤革の靴がなかった。昨夜も夜遅く、自分が寝てしまった後でなければ帰らなかった村川のことを考えると、京子はじりじりして来た。自分が、あまりに大胆に彼の接吻を受けたので、厭気がさしたのではないかと思ったりした。

午後になると、彼女は益々いらいらして来た。何だか今日も、村川が遅く帰って来るような気がしてならなかった。一層のこと、自分から出かけて行って、村川に会おう、そして一刻も早く、彼の承諾をききたい。そして、一緒に丸の内から銀座の方を散歩しよう。彼女も、銀座を歩くとき、街の灯に、かがやく青春をかざして歩く恋人同士を見て、幾度か胸を躍らしていた。今日こそ村川と一緒に恋人同士として歩いてみよう。彼女は、そんなことを考えると、胸が愛欲のなやましさで張りさけるようだった。

「ねぇ。お母さま。わたし銀座まで行ってもいい。」

「何のご用?」