Japanische Klassiker mit Furigana
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だいにのせっぷん
第二の接吻
菊池 寛
Lesen Sie 第二の接吻 (だいにのせっぷん) von 菊池 寛 (きくちかん) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 121.960 Zeichen · 247 Bildschirme
「こんなに早くお休みになるわけがないでしょう。」
「いいえ。もうとっくに。」
「まだ八時十分じゃありませんか。」
「時計が何時だか、そんなことわたし知らないわ。」
村川は、身体をかすかにふるわせた。
「京子さん、僕はあなたに遠慮するために、葉山へ来ているのではありませんよ。」
「そう。でも、ここの家はわたしが借りてる家よ。お入れしようとしまいとあたしの考え一つだわ。」
「卑怯なことをなさいますな。」
「そんなこと初めから、断ってあるじゃありませんか。」
村川は、だまって京子をにらんだ。
「あなたも、男らしくもなく、葉山へなどおいでになりましたね。倭文子さんが、あなたをどう思っているかご存じないの!」
村川は、さすがに胸を一撃されたような気がした。
「いや、それはわかっていないことはありません。だが、僕は倭文子さんに会って直接にあの方の気持をききたいのです。」
「そんなこといったって無理よ。その男が、どんなに嫌いになったって、その人の前で直接そんなことがいえるかどうかお考えになればわかるじゃありませんか。」
村川は、カッとなって叫んだ。
「僕は、どんなことをしても倭文子さんに会うのです。