Japanische Klassiker mit Furigana
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だいにのせっぷん
第二の接吻
菊池 寛
Lesen Sie 第二の接吻 (だいにのせっぷん) von 菊池 寛 (きくちかん) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 121.960 Zeichen · 247 Bildschirme
この間、僕の机の上に置いてあった書付と同じですよ。」
「そんな書付、わたし知りませんわ。」
村川は、薄闇の中で大きくうなずいた。
「やっぱり、そうか。僕もそうじゃないかと思っていたのだ。あなたその書いた人がだれかわかっていますか。」
倭文子は、だまっていた。
「こんなまさかの場合には、ハッキリといって下さいよ。ねぇ、ねぇ。わかっているでしょう。」
倭文子は、うなずいた。
「そう。それで、あなたはこの手紙にかいているようなこと思っていらっしゃるの。」
「どんなこと書いてありまして。」
「なるほど、あなたは知らないはずだな。明るいところへ行って、スッカリ読んで下さい。あなたが少しでもこんなことを疑っていらっしゃるのでしたら、いくらでも弁解しますから。」
「いやですわ。わたし、そんなもの読むのは恐ろしいわ。」
倭文子の声はふるえていた。
「じゃ僕が内容をいいましょう。つまり、僕があなた以外の女を愛しているから、僕と別れるというのです。」
倭文子は、蒼ざめ切った顔を伏せていた。
「そんなこと思っていらっしゃるのですか。誰からそんなことを聞かされたのです。僕が外の女を愛しているなんて、誰にきかされたのです。