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Japanische Klassiker mit Furigana

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だいにのせっぷん

第二の接吻

菊池 寛

Lesen Sie 第二の接吻 (だいにのせっぷん) von 菊池 寛 (きくちかん) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 121.960 Zeichen · 247 Bildschirme

Aozora Bunko

その翌朝早く、湖水を横ぎった一つの小舟の船頭は、水上に相擁して漂っている二人を見つけた。そして、静かな湖上に時ならぬ騒ぎが起った。

二人は、泊っていた××ホテルに収容され、そこで応急の手当を受けた。

だが、倭文子はとうとう蘇らなかった。彼女の望み通り、この煩わしい世の中を、永久に見捨てることが出来た。

だが、水泳選手として鍛え上げた強い村川の心臓は、恐ろしい疲労と寒気とにかかわらず、生命の鼓動をつづけていた。彼は人事不省のままで、ベッドの上に横たわっていたが、医師は恢復の見込みが、充分にあることをいった。

この報知が、川辺家へ伝わった時、京子の父は狂気のように、村川と倭文子とを怒りののしった。だが、二人を引き取らないわけには行かなかった。家の執事が、箱根へ急行することになった。

と、今までだまっていた京子が、

「お父さま。わたしも一緒に行きますわ。」

といった。

「馬鹿! お前なんかの出しゃばる所じゃない!」

父親は、いつになく険しく京子を叱した。

「でも、倭文子さんに悪いわ。女は女ですもの。あたし行って倭文子さんの方を、ちゃんとしてあげたいの。」

京子は眼をうるませていった。