Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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だいにのせっぷん

第二の接吻

菊池 寛

Lesen Sie 第二の接吻 (だいにのせっぷん) von 菊池 寛 (きくちかん) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 121.960 Zeichen · 247 Bildschirme

Aozora Bunko

今井はまだ考えがついていなかった。

「どうです、お嬢さん。この辺のカフェでお茶でも飲んで行きましょうか。折角銀座まで来たのですから。」

「いいえ結構でございます。」

京子は、一刻も早く家へ帰りたかった。早く帰って、村川に、一体だれが電話をかけたかを確めたかった。

「ほんのちょっとでいいですから、交際って下さいませんでしょうか。」

「わたし、すぐ帰らしていただきたいのです。」

「そうですか。カフェなんかお入りになると、お家で叱られますか。」

それが、勝気な彼女を、少し傷つけた。

「そんなねんねぇじゃ、ございませんわ。父でも母でも、わたしのことは干渉なんか一切いたしませんわ。」

「じゃ、ちょっと交際って下さってもいいじゃありませんか。」

「ええ、お供いたしますわ。」

京子は、こんなうすっぺらな男を恐がっているとでも思われるのが心外だった。

「どうです。日吉町に地震後出来たカフェでうまい家があるのですが。」

「エー・ワン・カフェでしょう。」

「よくご存じですね。ついでにあそこへ行って、晩餐をご一緒にいただきましょうか。別にお宅でご心配になることはないでしょう。」

「いいえ。