후리가나로 읽는 일본 고전
ja-reading.com
후리가나가 있는 일본 고전을 온라인으로 읽으세요. JLPT 수준으로 골라 보고, 단어를 눌러 뜻을 확인하고, 문장을 번역하세요.
おうしゅうきこう
欧洲紀行
横光 利一
横光 利一의 欧洲紀行(おうしゅうきこう)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 120,107자 · 241화면
八月十二日
何んだか分らないですよ。しかし、まア、どっちだっていいやと思って、持ってるんですが、何を撮ってあるのか見ましょうか。厳重に封がしてあるんですよ。」
「日日のフィルムは僕が持ってますよ。」
と私は言ってみた。
「へえ、あなたが。何んだかますます分らなくなった。どうです。一つこっそり取り変えっこしときましょうか。」
このように暢気な人だ。マラソンと言えば両社にとっては、オリンピック最大のフィルムである。実は私と大山氏も共にシベリヤ中を競走しなければならぬのだが、同一の汽車の中ではそれも出来ぬ。
八月十二日
まだ夜も明けないころ突然私の部屋を叩くものがある。ドイツとポーランドの国境だ。監督官が這入って来て所持金を検べる。マルクは一切持ち出し禁止である。午前三時ごろであろう。再び眠る。
眼を醒して窓から景色を眺める。朝の九時ごろだ。いつの間にかポーランドの奥へ這入っていると見えて、雨の降っているワルシャワへ着く。どことなく濃尾の平原にある街のようだ。錆びたレールの間に草が生えている。
牧場がつづく。ここの牧場は草が軟かそうだ。ときどき鶴が草の中に降りている。人里離れた森、林、うち捨てられた汚い草原が湿ったまま起伏もない。