후리가나로 읽는 일본 고전
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おうしゅうきこう
欧洲紀行
横光 利一
横光 利一의 欧洲紀行(おうしゅうきこう)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 120,107자 · 241화면
三月廿六日
三月廿七日
レジアという街は熱海に似ている。海軍の根拠地だが聖フランシスのいそうな感じだ。段丘に橄欖の林、赤い屋根、白い砂ばかりの川。右のメッシナの横にエトナ火山が見える筈だのに雲の中に隠れている。
夜の九時、海中にストロンボリの噴火山が五哩の所に見える。ときどき噴出する火がぼうと頂上で明るい。桜島のように全島が富士形の火山だ。ナポリへこの船の寄らぬ事が惜しい。後二日目にマルセイユへ着くので誰も彼も上陸の準備ばかりで急がしい。
三月廿六日
晴。夕暮だ。右にコルシカ島、左にサルジニア。二島の距離は無きがごときものだ。この間を船は割り込んで進んで行く。夕陽がコルシカ島の上に落ちる。妙義山を連ねたようなサルジニアには波が荒い。ガリバルジイの生れた島とナポレオンの生れた島との間であるこの海峡には、夕陽というものは刺身のつまのようなものだ。
三月廿七日
マルセイユ見ゆ――灰白色の陸地に松色の樹木が苔のように喰いついている。地質は石灰岩のため風浪に浸蝕されて逸宕たる趣きだ。上陸直後税関だが、われわれ船客の一番年長者が、一人税金をとられた。この人の荷物だけは底から見るも無惨にひっかき廻された。