일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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おうしゅうきこう

欧洲紀行

横光 利一

横光 利一의 欧洲紀行(おうしゅうきこう)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 120,107자 · 241화면

아오조라 문고

三月八日

三月九日

しかも、人間闘争の原因は海陸いずれの心理から襲って来ているものか誰も知らぬのだ。海運国はいつも世界では強大な国になっている。これは陸上の理智では統整のとれぬ海上の情熱のしからしめたことであろう。海と陸とは人々の眼をくらますように、神様がうまい具合に造ってくれてあるものだ。

朝起きると、挨拶を交した船客たちも、だんだん黙ってふくれて来る。

外人の独身者の男女はもう無茶苦茶だ。ふと通りすがりに怪しい目つきを一方がする。すると、早くもその夜二人は腕を組んで甲板の闇を探している。日本人はそれを勘定しながら後を追う。島国根性というのは他人のすることが気にかかってならぬことだ。

三月八日

晴。連日の暑気のところへ天ぷらを食べたので、胃が痛む。一日中不快。魔の海なり。このあたりまた最も退屈だ。恐ろしき倦怠。

三月九日

今朝は少し胃は良かったが、朝持って来たコーヒーを一杯飲むと、またすぐいけない。これじゃ、フランスにも長くはいられないと思う。二三ヶ月して帰るかもしれない。船の左舷と右舷の部屋の暑さは非常な相違があるものだ。私の左舷の暑さは言語道断だ。夜など眠れたものじゃない。